2015年3月28日土曜日

「現在・過去・未来」

なかにし礼さんにショートメールを送ったら、電話があった。思ったよりもお元気で、一安心。手術の2日前にインタビューロケをしたのだが、手術の事は一言も話されなかったので「お元気そうで何よりでした!」などと気軽に別れたのだが。その2日後にガンの手術をされたということはニュースで知った。礼さんは「男の中の男だ」と改めて思う。

その礼さんに出演していただいた「北島三郎78歳の挑戦」が一昨日放送された。わが社の制作ではないのだがコーディネーターとして参加した。番組表記は「取材協力」という事になったのだが。何れにしろ長丁場だった番組は無事放送され、我が社が制作した「博多座最終公演」は今日放送される。今月はまさに「サブちゃん漬」の毎日だったと思う。クラウンから発売されるDVDも作ったから、頭の中がごちゃごちゃになるぐらいサブちゃんの映像を見た事になる。ありがとう!サブちゃん。

そんなあわただしさの中、息子がイギリスに旅立った。留学だから、2年になるのか3年になるのか・・・2年ほど前、娘が帰って来たばかりなのに、また留学生の父だ。老後はどんどん遠くなる。(苦笑)でも、サブちゃんも78歳になってもあんなに頑張っているしなぁ・・・とここでまたサブちゃんが役に立つ。サブちゃん!ありがとう。

次の番組のために、昨日「秋川雅史」さんと打ち合わせをし、さっきは「ささきいさお」さんと打ち合わせをしてきた。二人とも人間的にもとても素敵な方で、いろんな方とお目にかかる事がとても刺激になる。頑張っている人のパワーに触れるのがいい。

その一方で訃報もよく届くようになった。7回忌の法要にお招き、といった種類の情報も多い。今日は「三木たかし」さんの7回忌の案内が届いた。30日からは「石本美由起」さんの7回忌に使う映像制作のため広島にロケに行く。現在・過去・未来。そのさまざまが、毎日行き交うのだ。

2015年3月11日水曜日

「俺は爺じゃない!」


東京の今日は穏やかで暖かくていい一日だった。が、岩手では積もるほどの雪だという。春の本番は、いつ、どこからなのだろう。桜の開花情報なども出始めた。立ち止まることを知らない時間が容赦なく流れていく。

「年金申請書」なる書類が届いた。なにこれ?とうそぶいてはみたものの、自分宛てなのは確かだ。年金?冗談じゃねぇえよ、おれはそんな歳じゃない!と思っているのは自分だけか・・・ ・・・葉書一枚ハンコを押して届出、という訳にはいかないらしい。なんと15ページもある「書類」だった。だった、という意味は、働いている自分にとって、あまり現実的ではないから社労士さんに記入を頼んでしまったからだ。「俺は年金暮らしだから・・・」という日常には、まだまだ遠いぞ俺は!!!と、いきがってみるとしよう。

昨日、近所の馴染みのすし屋の奥さんから電話があった。「のりちゃん、今月いっぱいで店を閉めることにしたのよ・・・」女将さん72歳、親父さん75歳、年齢的には仕方がないのかもしれないが、周囲に、現役を去るという人が増えてきた。「マスターは?」「今病院に行っている」「病気?」「店をたたむと決めてから精神的に辛そうで、今点滴を打ちに行っている」「店という目標が無くなってしまったら、マスターしんどいよね」などという会話をしながら、改めて早すぎる時の流れを認めるしかなかった。もう一軒の馴染みのすし屋の親父もいい歳だし。そんなことを考えているとなるべく若い知り合いを作っておかなくては、と思ったりする。(笑)

社内は少し若返った。新しいスタッフ2名は20代。この年頃、俺はどうだったかなぁ、などと思い出すのも楽しい。悪かったし、貧乏だったし、女たらしだったし、呑兵衛だったし。ハチャメチャとは言わないが、それに比べたら今どきの人は本当に「いい子」だ。

などと、言うことがだんだん爺むさくなってきた!(笑)
だから、「年金申請書」が来るんだよ!

2015年3月4日水曜日

「深~い想い」

会社の机の周りに、娘の写真が貼ってある。それも何枚も。小学生の写真、中学、成人式、ロンドン時代・・・「パパ誕生日おめでとう」とか「パパお弁当だよ ありがとう」など、娘が書いてくれたメッセージも貼ってある。ベタベタと。

そんな娘が昨日結婚した。入籍した、というのかな。今はまだ我が家に彼と居るから、嫁に行ったとか嫁に出したという感覚は無いのだが、とにかく結婚した。彼は普通に朝、行ってきま~す、と言って出かけ、「ただ今」と言って我が家に帰ってくる。新居が見つかるまでの仮住まい、という名目なのだが、当たり前のように当たり前の空気で我が家に住んでいる。から・・・住人が一人増えただけ・・・ということかな。

ずっと以前から、娘が嫁に行く姿を想像しただけで涙を流したものだ。娘はそれをよく知っているから、今のところ親父を泣かせてはいない。結婚式?涙を受け止めるバケツが必要だ、きっと。

映像の仕事をしているが、思い出を辿るのは「動画」より「スチール」の方がいいと思う。いろんな場面や状況を想像したり空想する楽しみがあるからだ。写真を撮ったこの時、どんなことを考えていたのかな・・・ここはどこだ?あぁ凱旋門の上だ、あのあと、何食ったっけ・・・

娘の写真だけ?いやいや息子の写真も一枚だけ貼ってある(笑)。藤原が爪先立ちをして撮っているから、俺の方が身長が高い。まだ、そんなことが出来た時代だ。

さてさて、感慨にふけってばかり居てどうする!仕事しろ仕事!
でもね、今日はもう、仕事モードには戻れない気がする。ま、いいっか。メールが来ていたから「味宏」にでも行くか。70ン歳のママの店に!娘が結婚したよ~~~って言いにね。