2016年1月9日土曜日

「アイリッシュ ハープ」

アイリッシュハープの音色は「オルゴール」のような「琴」のような、ダイナミックではないが繊細でかつ、安らぎの音色とでもいうのだろうか。そんな「アイリッシュハープ」のコンサートに行ってきた。50名ほどで満席となる小さな会場だったが、あのハープには適切な広さなのかもしれない。

演奏者は村上淳志君。アイルランドのダブリンから帰国中で明日はダブリンに戻るという。彼からCDはもらっていたが生の演奏を聴いたのは初めてだった。オルゴールを静かに聴いている・・・そんな感覚で1時間ほどの演奏会を楽しんだ。だが、時間が午前11時からだったから、藤原には初めての午前中演奏会体験。午後は仕事だったから・・・

そして次に向かったのはNHKのスタジオ。今度は「橋幸夫」さんの収録だ。「アイリッシュ ハープ」~「潮来笠」へ。すごい変わり身だ(笑)橋さん、明日の収録もよろしくです。

明日が終われば11日は名古屋に向かう。名古屋で行われるコンサートの構成と演出を担当しているからだ。この現場では「先生」と呼ぶ人がいる。立場上そうかもしれないが、以前は「やめてくださいよ、藤原と呼んで」とか「先生って誰?」とかいちいち反応していたが、最近は面倒くさいから何も反論しない。なんとでも呼んで。

村上君の演奏会も終盤を迎えたころ、彼は突然「今日は素敵なゲストをお招きしています」と言って年配の男性をステージに招いた。なんと彼の父君だって。父君は小さな笛を手にしており、なんと彼とジョイントで演奏を始めた。親子で・・・

笛の名前は失念したが、父君がリードして彼がソフトに伴奏をつける。演奏を楽しむというより、その空間を楽しんだ気がする。いいな・・・なんて思いながらね。親子で合奏か・・・我が家もやろうと思えばできるかもしれない。娘はドラムだし、息子は三味線とか・・・。そんな夢想をしているうちに演奏会は終わってしまった。

穏やかな土曜日。休日というわけにはいかなかったが、穏やかな気持ちになれた一日だった気がする。