2016年8月10日水曜日

「少年時代」

夏は大好きなのだが、さすがに暑いよ。この10日間か。7月の末に森昌子さんの収録があり、昨日が小林幸子さんだった。今日は15日に予定していた函館日帰りのインタビューロケをキャンセルした。内容に変更が出たからなのだが、航空券をキャンセルしたら半額以上キャンセル料をられた。そんなもんなのかね。3人分だったから、笑えないよね。

1日に都内の某大学で講義をしてきた。夏の集中講座だったから時間がいい加減で110分ぐらいしゃべってきたかな。生まれて初めて大学という学校の教室に入ったことになる。なんせ、学校は夜間高校1年の2学期までだったからなぁ・・・

泣ける歌と言うものがある。泣けるほどにいい歌、と言う意味ではなく、その歌を思い出すだけで涙が出てしまう歌、と言う意味だ。先日某プロデューサーと収録後飯を食っていた時の事。酒は当然飲んでいたが、何かの拍子で「思い出の歌」の話になった気がする。「俺の心の歌は三波春夫のおーい船方さんなんだよね」「それはまたどうして?」と言う具合に話が進んだ。「実は俺の親父は死んだと教えられていて・・・」「それがある日生きているとわかり・・・」

この辺のくだりはやや長くなるので先へ進むが「その時泣きながら歩いて帰ったときに唄っていたのがおーい船方さん・・・」と言い始めたら不覚にも涙がジョー~てな感じ。前にもこのくだりで「泣いた」ことがある。

すこし酒を飲んでいたりすると、「あのシーンのあの感情」がストレートに出てきてしまうのだ。子供時代に味わい、心に刻まれてしまったものは、呪縛のようになかなか解きほぐされないものらしい。
他にも、子供時代、死んでしまいたいぐらいの「淋しい」シーは沢山あった気がするが、ほかの「ネタ」は涙が出ない。なのに、これだけは泣ける。

純粋と葛藤と反抗と淋しさが掛け算をしているような少年時代だった気がする。夏が好き、とこだわるのも、あの時代の「何か」が作用している気がする。夏でも、タオルケットだけでは眠れない。重みのあるもので包まれていないと眠れないのだ。汗まみれになること、わかっているのにね。