2015年7月31日金曜日

「暑中見舞いはがき」

暑中見舞いのはがきを書かなくなって、何年ほどになるだろう・・・メールのやりとりが多くなってきたころから、暑中見舞いの感覚が薄くなってきた気がする。こんな葉書が届いた。表書きには藤原の住所と「おかわりないですか?」の文字。お便り面は、こんな感じ・・・


母86才 認知症  私66才 呆け少々
それは分かったのだが その「私」は誰???
誰だ~おまえは!(笑)
呆け少々は わかったから 名を名乗れ!(笑)
お願いですから、はがきを出すときには 自分の名前を書き込むことを忘れないようにしましょう!


とか言っているけど、今日スタッフと昼食に行き、帰り伝票を手にしながら「あっ!メガネ メガネ!」とわめいたのだが、メガネは胸ポケットに。つい先日は、喫茶店にメガネを忘れたかもしれない、と言って人を走らせたのだが、そのメガネは(机の書類の陰に・・・)。ついでにこんなことを思い出した。息子が赤ちゃんだったころ、背中に(おんぶ)して買い物をしていたのだが、品定めからふと我に返った瞬間「あっ!〇〇が居ない!」  ・・・  ・・・
 そばにいたカミさんは(ぽか~ん)。。。。。。 息子は背中ですやすや眠りの中。。。。。。

歳を重ねるとみんな呆けてきた、というのだがそんなことはない。細かいことを気にしなくなってきただけ。それだけ人間がおおらかになって来たという事だ!てな言い訳でいいかな。ね、ね、ね。

2015年7月27日月曜日



「あっ!という光景」

「あっ!」と思った瞬間車のトランクが閉まった。「もしかして・・・」とは思ったのだが、案の定運転席サイドのドアが開かない・・・。普段は車中にキーを置いてドアを閉めようとするとクラクションが自動で鳴って、キーを閉じ込めることは無い。車屋の担当者に電話をしたら「トランクは鳴らないんですよ!」そんなことはどうでもいい。「開ける方法はないの?」「スペアキーでしか・・・」

場所は成田空港の駐車場。順調に通関して、風邪気味だったから早く家に帰りたい・・・と駐車場に急いだのにこの始末。でどうした?カミさんに新宿からタクシーを飛ばしてもらったのだ。何十年ぶりだろうか、キーの閉じ込めなんて。

「あ!」の瞬間からおよそ2時間後にスペアキーが届くことになるのだが、問題はそのあいだの時間の過ごし方だ。現金もカードもすべて車の中・・・時間つぶしの週刊誌を買うことも出来ない。で、航空会社とかバス会社のパンフレットを手当たり次第に集め読むことに。パンフレットのなかに発見があった。飛行機もリムジンバスも、65歳を過ぎるとシニア割引があります、だと。バスなんか3,100円が2,000円になるらしい。飛行機も当日空席があればかなり安くなるらしい。2時間の待ち時間で手に入れられたものはそれだケ・・・(苦笑)

今度の旅では佐藤愛子さんの「晩鐘」を読み切った。他に読むものが無かったから帰りの機中では映画を観た。殺し屋の父を持つ息子とその父親の葛藤を描いた映画だったが、その親子の葛藤を自分自身の親子に当てはめてみたり・・・映画の中の父親は、息子を守るために最後は撃たれて息絶えるのだが・・・充分に見ごたえがあった。

ところで、国が変われば事情が変わるのは当たり前だが、こんな光景をどう捉えればいいのだろうか。街には結構高級車が走り回る中国の某市街中の光景だ。車が止まっているのは、歩行者用道路だ。歩行者のための空間に当たり前のように車が止まっている。郊外ではない、街中なのだ。これだけ堂々と駐車違反されるとね・・・



                    

2015年7月21日火曜日

「偲ぶ会」

藤原を「ボン太」と呼んだ彼が逝ってから、丸一年が過ぎた。昨日、京王プラザホテルで彼を偲ぶ会が催されたので行ってきた。あれから一年・・・本当に早い。500人ほどの参加者が居ただろうか。偲ぶ会が盛大でも、死んでしまったらなぁ・・・とかなんとか言いながら会場を後にしたのだが。

一年もたったのに、また泣けてしまった。友人が、ずっと観察していたらしい。「藤原はきっと泣くぞ」とおもって見ていたらやっぱり泣いた、と嬉しそうに言っていた。彼は先日の娘の結婚式にも出席していて、藤原の泣き顔を沢山写真に撮っていて、それを嬉しそうに見せてくれた。やっぱり俺は泣き虫だし、それが周囲にバレているという事なのだが。

2.3日前、資料として中村美律子さんの「瞼の母」という歌謡浪曲を聴いたのだが、ヘッドフォンをしながら泣いてしまった。これって、涙腺弱すぎ!人情ものにからっきし弱い。やれやれ。

「みんなに偲ばれる」彼が亡くなった一年前に、何度かブログには書いたが、お互い10代の出会いだった。「りえ」という可愛い女の子を取り合った仲だ。他にも沢山悪さをした。みんないい思い出だ。過ぎてしまえば・・・いい思い出。

彼と言うのは、北島三郎さんの末の弟だが、帰り際北島さんの奥様が「次は楽しい場面で逢いましょうね」と声を掛けてくれた。その通りだ。「誰それが死んだ」「誰それはもう危ないらしい」そんな情報が多過ぎる。歳を重ねるという事は、そういう事らしい。



2015年7月15日水曜日


「あ~言っちゃった!」

「クソ社長!」その一言は藤原の心を突き刺した。あまりにも突然襲ったその言葉・・・しばらく涙が止まらなかった・・・。

笑い転げて、「笑い泣き」というやつだ。笑って涙が出るのは久しぶりだった。誰がそんなことを?社内にいる某女子社員だ。ある飲み会の席で、彼女の乙女心について話し始めた藤原。「そこだけはバラサナイで!」という部分を面白おかしく解説していたら「もう嫌だ、やめて!もう、馬鹿!」というような感情表現が「クソ社長!」となったのだろう(笑)。なかなかインパクトがあった。実に面白かった。他に誰か言いたい奴はいるか?「クソ社長~!」と。

言いたいことを言って可愛がられる人もいる。言わなくていいことを言って煙たがられる人もいる。人は皆、言葉に敏感なはずなのに、自分の事がわからない人もいる。言葉は上手に使えば、最大のコミニュ二ケーションの道具。肝に銘じたい。

メールが通信手段の主役になってから、言葉、いや言い回しが特に重要になってきたと思う。その文字や言い回しによって、高圧的に感じたり、距離を感じたり。間違いを犯さないためには、相手に寄り添う気持ちや、心配りの余裕を持ち合わせることがいかに大切か・・・と思う。

世間ではお中元の受け付けは今日までだという。立ち止まっていても、しがみついていても、時間は止まらない。そういう意味では、泣いていようが、笑っていようが時間は過ぎていく。ならば笑っていたい、誰もがそう思うのかもしれない。笑えてよかったよ!某女子社員!