2016年2月25日木曜日

「線路」

今日、久々で小田急線の普通電車に乗った。新宿から祖師谷大蔵という駅まで乗ったのだが、目鼻立ちの整ったいわゆるかわいい子が世の中には増えたよなぁ・・・といういかにもおじさんらしい思いに駆られながらの20分ほどの乗車。目の前の女の子なんか、整形してんの?と思うぐらいきれいな顔立ちをしているのだが、ひざとひざの間が30センチほど。ひざ閉じろよ!

母親を東京に呼んで40年ほどになる。まもなく95歳だ。祖師谷で一人暮らしをしているのだが、岩手に居る長男を呼んで、岩手で最晩年を暮らしてもらう段取りのため出向いてきた。いつも車で行っているのだが初めて電車で行ってきた。小田急線も本当に変わっていた。まるで東京を知らないおじさんのようにキョロキョロ。

電車の中で乗客が寝ている姿をみて、外国人はびっくりするそうだが、今日改めてなんとなく思ったよ。昼の電車で立っている乗客が少ないから、向かい合っている乗客と時々目線があったりする。目のやり場に困るよなぁ・・・と思ったり・・・楽なのは目を閉じることだなと。目を閉じないやつはスマートフォンに目を落として視線を上げない。週刊誌でも買って乗ればよかったと思ったが、さて帰りの電車で前に座ったのがこれまたかわいい子。可愛いというのはいい女という意味ではなく、少女として可愛いという意味だ。父親のような気分で思わず見てしまった。

日ごろ電車に乗っても座ることなどめったにないし、日中乗ることも少ないから今日は新鮮な気分で電車を味わうことができた。下北沢の駅が変わりすぎていたことにびっくりしたけど。

電車の一番前で線路を見ているのが好きだった。線路って、郷愁をそそる存在だったが、今の東京ではコンクリートの上にひかれた2本の「線」てな感じだね。50年前のあのころ、線路は「故郷」につながる愛おしいものだった・・・よな。