2016年5月19日木曜日

「思いつき」

国立西洋美術館で開催されている「カラヴァッジョ展」に行ってきた。特に興味があったわけではなかったのだが、テレビで何度も放送していたものだから、そんなら・・・と。そうしたらあの建物が世界遺産登録だって。普通の建物だけどね、なんて思ったりして。

ルーブルとかエルミタージュとかメトロポリタンとか、美術館は結構見て回っているが、特に美術愛好家というわけでもない。花が好きでも花の種類が分からないのと同じように、絵画や美術品を鑑賞はするのだがそれ以上ではない。「確かあそこで鑑賞したあれは誰だっけ、ほら、あれあれ、ハスの花・・・あぁモネね」というレベルで今日まで来てしまったから、時々鑑賞したことすら忘れている。広く浅く、まさにそれを実践しているがのごとく、の生き方(笑)。

「こだわらない」とは違うんだな。本質的に「興味がない」という方が近いかもしれない。でも、学ぼう精神でいろいろ試みる、のだが、広く浅すぎて蓄積されていないような・・・気もする。

さて、今年も会社に恐怖の空白期間が生まれようとしている。恐怖を打ち消すためにいろいろなことを考える。番組の提案はもちろん、毎日を忙しく過ごすための何かを求めて・・・。こうして机に座っていても恐怖を覚えるのだ。座っているようではいけない!というように。

9月に結構大きなステージの構成演出をやることになった。ならばもっと大きな舞台を仕掛けようかな・・・と思いつき、動くことにした。イメージは1万人集客規模のコンサート。成功の確率?そんなもん分かるわけがない。「やる」lという決心と「とにかく動く」しか、スタートの方法はないのだから。心配が先に来たら、スタートすらできない。心配はないのか?もちろん心配だらけ、本音はどこに?(笑)

若いころは「思いつき」だけですぐスタートできた。結構やり遂げてきたと思う。今?妙に安全運転だ。そんな自分にイラつきながら来月はまた歳を重ねる。この繰り返し、いつまで続く?いや、いつまで続けられる?かな。「思いつき」、大事だよ。きっと絵画鑑賞も、そういう意味では無駄になってはいないね、きっと。