2017年4月7日金曜日

「24年目の道」

早いと思えばいいのか、まだ、と思えばいいのか、会社が24年目を迎えた。だが、炬燵の中で慣れないワープロを使って、会社設立の書類を作っていたのは確かに遠い記憶だ。まだ寒い時期だったんだろうな。そして登記したのが4月5日。

40歳を迎え、音楽を捨て、NHKの番組の手伝いみたいなことを始めてから2年目だったと思う。資金もなく、成功の見込みも読めず、危ない船出だったことは確かだ。思えばよく歩いてきたもんだ。

アズ クリエーションという社名にたどり着くまでに、結構時間を費やした。あれでもない、これでもない、それでもない・・・まてよ、俺は欲張りだ。《あ~ん》迄全部、50音でいえば《あ~ん》だが、アルファベット表記なら《A~Z》だ!こんな脈略で社名が決まることになる。

会社の作り方という本を片手に一人で全部やったっけ。設立資金は全部借金だった。有限会社でスタートしたのだが転機はすぐにやってくる。ある取引先に請求書を持参したら、担当者が「おーい、うちは有限会社と取引できるんだっけ?」と。この言葉が突き刺さる。

猛烈な勢いで株式会社に変更することとなった。法律が今とは違うので、それなりの資金が必要だったが一気にやり切った気がする。コンサート会場に並べられたアズからの祝い花の看板が、有限から株式になっていることを目にした時に、現実を実感したもんだっけ。

そんなこんなで24年目を迎えている。あまりにも紆余曲折がありすぎたが、それでも24年目を迎えている。この先、どんな人と出会い、どんな仲間と歩みを続けるのかと思うと、迂闊に言葉にできない気がする。

「年を重ねただけでは人は老いない 理想を失うときに初めて老いがくる」なんだそうだ。